人形のモリシゲ
2025EXPO平安春峰「世界の旅」~兼高かおると大阪万国博覧会EXPO70~

日本のテレビ史上に燦然と輝く、紀行番組の金字塔「兼高かおる世界の旅」。1959年(私が生まれた年でもあります。)、当時の日本人にあまり馴染みがなかった世界各地を駆けめぐり、その風俗・文化・歴史などを紹介する本格的海外取材番組としてスタート。日曜の午前中はこの番組を見なければ1日が始まらないとまで言われるほど、多くの視聴者に親しまれ、31年もの長寿番組となった。訪れた国の数は150カ国あまり、地球を180周した計算になる。兼高かおるは、ナレーター、ディレクター、プロデューサーを全て一人でこなし、当時の国家元首から秘境の地に住む村人まで様々な人々と接し、幾多の冒険にも果敢に挑戦した。民間人の海外渡航が自由にできなかった時代。彼女の「世界をお茶の間に運ぶのが私の仕事」という言葉通り、実際に自らの目で見てきた、手で触れてきた世界の旅。すべてが番組内の貴重な映像の数々に凝縮されている。(TBSチャンネルより) 私も日曜の午前中はこの番組を見なければ1日が始まらない一人でした。パンアメリカン航空のジェット機が離陸する映像と共に流れる「80日間世界一周」のテーマ音楽を聴くだけで心がときめき至福の世界に導かれていきました。また、兼高かおるさんの品格のある語り口調が最高でした。昭和の良き時代を象徴する語り口調であったように思います。そして、上品でありながら真面目にズッコケる場面がとても好きでした。ズッコケると言っても当時としては情報の少ない国に訪れる訳ですから生活習慣や文化の違いの部分で起こる失敗談です。日本人には考えられない生活様式に臆することなく飛び込んで行く姿に魅了されました。いつしか、私は、兼高さんのように知らない世界に出会いたいと思うようになりました。そんな思いを描いていた時に、世界の様々な国々に出会う機会が訪れます。小学校5年生でした。「思い念ずれば花開く」奇跡のような出来事が起こります。それは、大阪万国博覧会EXPO70の開催です。家族と6回、学校から1回の計7回訪れました。これほど楽しく思えたことは、人生にありませんでした。永遠に博覧会が続くことを願ったことを覚えています。博覧会では、並ぶ時間が短いパピリオをどんどん回りました。そこには「兼高かおる世界の旅」の世界がありました。今までテレビでしか見たことがない人々がコンパニオンとして笑顔で迎えてくれました。鮮烈な刺激でした。展示物もテレビで見覚えるあるものが目の前に登場しました。果たして、2025大阪万博ではどれだけの感動があるのだろうか。幼い頃の憧れのお姉さんだった兼高かおるさんは、2019年にお亡くなりになりました。当時、私は、各テレビ局が特番を組むものと思っていましたが、それほどではなかったように思います。今日、旅番組が溢れている世の中のオピニオンリーダーであり、功労者であっただけに少々残念に思いました。話は変わりますが、1970EXPOの日本館は、学校から見学させてもらいました。印象に残っていることはリニアモーターカーです。日本の技術は凄い、このパピリオンに訪れた外国人はさぞかし驚くことだろうと思いました。そして、近い将来、実現することに胸を膨らませたのを覚えています。あろうことか、半世紀が過ぎたにもかかわらず、いまだに実現されていません。それどころか中国が先にリニアモーターカーを走らせているではありませんか。それはそれとして、世の中は、55年間で、1970EXPOのテーマ「人類の進歩と調和」通り、目まぐるしく変化してきました。それでは、1970EXPOでトキメキ感動した自分は55年の歳を経て2025EXPOを迎え、どのような人生を歩んできたのか、自由奔放ではなく仕事に明け暮れいつの間にか平凡ボンボンにこの歳になったような気がします。それはそれで幸せなことです。平和な時代に生かされ二回目の大阪万博に巡り会えたことに感謝しかありません。「残りの人生をどう歩み何をしたいのか」、朝ドラ「あんぱん」のお気に入りの名セリフそのままに、今回の万博をめぐりながら自分探しの平安春峰「世界の旅」を楽しみたいと思います。

オーストラリア館1970EXPOと2025EXPO2025.5.13 オーストラリア・スペイン・ドイツ・アゼルバイジャン・カンボジア

1970EXPOのオーストラリア館では、先住民アボリジニの方々がブーメランで狩りをする様子を紹介されていました。投げたブーメランが獲物を仕留め手元に戻ってくる映像は、博覧会の記憶の中でも心に残る一コマでした。当時、お土産としてブーメランが多数販売されていました。その中で一番小さなブーメラン(メイン画像)を記念に購入しました。Uターンを試す大きさでなかったので玩具のプラスチックブーメランを買ってもらった記憶があります。今回のオーストラリア館は、ブーメランで狩りをする映像ではなく、地球環境問題を中心に自然や動物保護の展示と映像になっていました。当時、健在であった三洋電機パビリオンでは、人間洗濯機が展示実演され、今回の万博同様人気がありました。入館者には、バッチ(メイン画像)が配られていました。子供心には、とても嬉しい記念品でした。また、学校から日本国パピリオンに入れていただき、同じくバッチを頂き、これまた嬉しい記念品でした。1970EXPOのオーストラリア館では、主なお土産であったブーメランが、2025EXPOでは、パピリオ売店に少し飾られているだけでした。

画像は、売店のブーメラン→オーストラリア館外観→オーストラリア館内部→オーストラリア国民食の一つミートパイ

動画は、EU館→スペイン館→ドイツ館→アゼルバイジャン館→オーストラリア館

EU館では、ヨーロッパの好きな場所を指定するとその風景をバックに写真を撮ってくれます。QRコードを読み取って記念画像を貰うことができます。YouTubeで旅行者が、サントリーニ島の夕日を見て涙を流している映像を見たことがあります。コメントに「景色を見て涙が出るほど感動したのは初めてです。」とありました。景色を見ただけで涙が出るほど美しい風景を見てみたいものです。そこで、サントリーニ島を指定してワンショット・・・感動には程遠いので・・・いつの日か現地へ訪れたいものです。

EXPO2025.5.19 平安春峰「世界の旅」マレーシア・フィリッピン・ポルトガル・アラブ首長国連邦・トルコ

画像は、マレーシア館内で鏡に向かってワンショット→マレーシア館内売店にて民芸品→外輪上の花畑→外輪上から見えたパビリオン

動画は、マレーシア館→フィリピン館→ポルトガル館→アラブ首長国連邦館

EXPO2025.5.27 平安春峰「世界の旅」タイ・インドネシア・シンガポール・チェコスロバキア

画像は、あたかも大屋根に見えるタイ館→タイ館に吸い込まれる外輪→タイ館売店→タイ館売店笑顔パネル

動画は、タイ館→インドネシア館→シンガポール館→チェコ館→ギャラリーEXPOホール

EXPO2025.6.17 平安春峰「世界の旅」カタール・サウジアラビア王国

サウジアラビア王国館の石材は現地から運ばれ、建築費用は、300億円程かかったと言われています。次回の万博開催国とは言え、中東の資金力は想像を絶します。このパピリオンも六ヵ月間で取り壊されるのでしょうか。ちなみに日本館は、200億円程かかったと言われています。

2025大阪関西万博の誘致、建設費用および各パビリオンの総額は1兆円近くになると思われます。莫大な費用で築かれた建造物群は、閉幕後姿を消すことになります。大袈裟かもしれませんが、アトランティスやボンペイ、カルタゴなどの栄華を極めた都市が消滅するが如し・・・無念さを感じます。それだけに、行ける限り足を運び建造物群を目に焼き付けたいと思うのです。2025大阪関西万博は想像をはるかに超える魅力に溢れています・・・吉村大阪府知事の神スピーチではありませんが博覧会を体感できたことに「ありがとう」です。

画像は、ヘルスケア館イベント→コモンズA館イエメンブース→コモンズA館スリランカブース1→コモンズA館スリランカブース2

動画は、カタール館→サウジアラビア王国館→コモンズA館→三菱未来館→東ゲートから西ゲートまでEVバス→未来の都市館

125年前の第五回パリ万国博覧会に飾られた国宝・赤糸威大鎧竹虎雀飾と2025EXPOイタリア館の巨神アトラス像

万国博覧会は、国家が威信を懸けて愛国の誇りを見せつけるところ・・・先人達が残し受け継ぎ築き上げた究極の伝統文化・・・工芸品や建造物、芸術、音楽、食など・・・そして、守り受け継いできた自然や生き物達がこれ見よがしに紹介される場所。それだけに万博内の熱量は凄まじく訪れる度にこちらも盛り上がってくる。

NHK大河ドラマ「べらぼう」では、蔦谷重三郎の生涯が描かれています。蔦屋重三郎は、優れた絵師と共に、今日では世界から摺りの極みと称賛される浮世絵の世界を世に広めた人物です。世界の人々を魅了する浮世絵ですが明治の初め廃仏毀釈により浮世絵は紙くず同然になります。美術商林忠正は紙くず同然となった浮世絵をかき集め海外で売りさばきます。当時は、売国の商人として汚名を着せられます。しかし、海外の人々の手に渡ったおかげで、今日貴重な作品の数々を目にすることが出来ます。林忠正は、後に1900年第五回パリ万博(エッフェル塔は当時のレガシー)の日本館を任されることになります。そして、日本の優れた伝統工芸品や国宝までも日本館に展示します。当時、フランスの人々は、東洋の名も知れぬ日本の文化芸術のレベルの高さに驚愕します。その影響は大きくジャポニズムとよばれ、モネやエミールガレ、ピカソなどの芸術家達に影響を及ぼします。来月7月5日より究極の国宝大鎧展が春日大社国宝館で開催れます。国宝の鎧の中でも最も豪華で美しいと言われている赤糸威大鎧竹虎雀飾も125年前の第五回パリ万博に飾られました。当時、明治天皇は、日本の宝と言える国宝が海を渡ってフランスに運ぶことに懸念を示されます。船が沈むこともあるわけですから当然のことです。そこで、「不幸なことが起こったらどうするつもりなのか」と問われます。林忠正は「共に死にます」と答えたそうです。林忠正の並々ならぬ覚悟を見てとられ許されることになったと言うエピソードが残っています。当時も今も本物を運ぶということは、相当の覚悟と責任を伴います。それ故に、見る人を魅了します。125年前の日本館も大変な人気だったようです。2025EXPOイタリア館も本物の巨神アトラス像を飾っています。もちろん一番人気のパビリオンになっています。本物を日本に運ぶことを決断された責任者と関係者の人々の勇気と情熱、そして、愛国心に感動するばかりです。しかしながら4時間以上並んで巨神アトラス像を見るのはハードルが高すぎるので・・・これを機に・・・いつの日か現地へ訪れたいものです。

画像は、究極の国宝大鎧展(天下に名だたる大鎧の双璧)→究極の国宝大鎧展(日本の文化力の象徴)→匠が演じる日本美の世界→高碕だるま実演パフォーマンス開催日程

動画は、JETRO GUNMAージェトロ群馬ーより だるまパフォーマンス今井裕久氏(大阪万博での動画ではありませんが同じ今井裕久氏によるパフォーマンスです)

吉村大阪府知事の神スピーチで始まった大阪関西万博「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」・・・には開幕にたどり着くまでの並々ならぬ思いが詰まっていました。

参加国は、自前の費用で立派なパビリオンを建設し、魅力ある文化を紹介し、僅か6カ月で取り壊します。

まるで、桜の花が、散るが如しです。

万国博覧会は、愛国の威信と誇りを懸けた文化のオリンピックなのです。

参考資料:NHKオンデマンド<大追跡グローバルヒストリーフランス 浮世絵ブームを仕掛けた謎の美術商>2025年6月28日放映番組

 

今井裕久さんによる2025EXPOでの「だるまパフォーマンス」2025年5月30日11時~

EXPO2025.6.25 平安春峰「世界の旅」コロンビア・オーストリア・セネガル・バングラデシュ

画像は、コロンビアの世界で一番に選ばれたグルメ→コロンビア館売店の特産品や工芸品、民芸品など→オーストリア館売店の特産品や工芸品、民芸品など→セネガル館売店の工芸品や民芸品など

動画は、コロンビアの世界で一番に選ばれたグルメ→コロンビア館→オーストリア館→セネガル館→バングラデシュ館→ブルーオーシャン・ドーム館→大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~→東ゲート

EXPO2025.7.1 平安春峰「世界の旅」ルクセンブルク

画像は、ルクセンブルク館→ルクセンブルク館内部案内→ヘルスケアパビリオン→モンスターハンターブリッジ

動画は、ヘルスケアパビリオン外観→モンスターハンターブリッジXD HALL→ルクセンブルク館紹介

モンスターハンターブリッジXD HALLではバーチャル仮想空間を体験することが出来る。3D映像を見るだけではなく、映像に触れたり、こちらの動作に反応したりする。この体験が珍しくない世界がまじかに来ている・・・

 

EXPO2025.7.8 平安春峰「世界の旅」スイス・北欧五か国・マルタ・パキスタン・モンゴル・イタリア

(画像一つ目)1862年に第一回万国博覧会がロンドンで行われました。日本から福沢諭吉ら使節団が博覧会に向かう途中にマルタに立ち寄りました。その時にマルタの人々が親切に向かへ入れて下さったことに対し感謝の印として日本から鎧が贈られました。今回、その鎧がマルタ館に飾られています。

(画像二つ目)マルタの「眠れる貴婦人(The Sleeping Lady)」の像をモチーフにした陶器のマグネットです。この像は、紀元前3000年頃の新石器時代に作られた粘土製の像で古代文明の象徴として、その謎めいた姿は多くの人々を魅了しています。日本から送られた鎧の説明後、クイズがありました。「マルタでよく食べられている動物は何か」でした。マルタのレストランでウサギ肉を使用したスパゲティーがメニューにあったので、「ウサギ」と答えたところ正解ということでこの陶器マグネットをいただきました。

(画像三つ目)イタリア館を見ることを諦めつつも七日前抽選には毎回応募していました。その甲斐あってか運よく当選することが出来ました。イタリア館では、ギリシャ神話に登場する巨神アトラス像の中でも特に有名なナポリ国立考古学博物館が所蔵する西暦150年ごろに制作された「ファルネーゼの巨神アトラス像」が展示されています。アトラス像は勿論の事、その見せ方が素晴らしい、はじめに、古代ローマの円形競技場のような映像室に案内されます。正面の巨大スクリーンに感動的な映像が流れていきます。映像が終わろうとした頃に四枚の巨大スクリーンが反転し入場口となり大ホールが現れます。大ホール奥に巨神アトラス像が見えてきます・・・とても感動的な演出です。

(画像四つ目)西ヨーロッパにおけるバロック絵画の幕開けを告げた画家と言われているカラヴァッジョの「キリストの埋葬」・・・あたかもスポットライトが充てられているかのような輝きを放っています。

イタリア館は、「芸術は命を再生する」をテーマにしており、国を代表する古代から近現代の芸術品が一堂に会するイタリアの本気を感じるパビリオンです。

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