玩具花火の火薬使用量は15gまでです。
15gを超えると売る側も買う側も国家免許が必要です。
15gに賭ける花火メーカーの火花の演出をご覧ください。
今回は、3gと4gの火薬量を使用した二つの噴出し花火をご紹介します。
一つは薬量制限を遥かに下回るもののユニークな形によって永年愛され続けている豆戦車(タンク烟花)!
一つは永年愛され続けている豆戦車(タンク烟花)に続けと登場したタイガー戦車(タイガータンク)!
第二次世界大戦時ドイツ軍最強の戦車をイメージして作られたものと思われます。
少量の火薬量ながらユニークな燃焼とアクション燃焼を見せる二台の戦車の激突をご覧ください。
豆戦車(タンク烟花)燃焼時間約27秒のユニークな噴出し花火!
豆戦車(タンク烟花)は何度となく色彩を変更(今までで一番カラフル)しながら昭和から愛され製造されてきました。
四輪の車が付いていますので何度もお客様から「火をつけたら走りますか。」と質問されて来ました。
もちろん走ることはありません。
砲塔と頭上の筒から火花と煙を噴出します。
火薬使用量3gとは言え今回の燃焼時間は約27秒です。
特に頭上の筒の炎が終焉を迎える数秒のタンクのシルエットは最高です。
ユニークで愛嬌のある造形は噴出し花火の傑作です。
タイガー戦車(タイガータンク)燃焼時間約22秒のアクション噴出し花火!
豆戦車(タンク烟花)のユニークで愛嬌のある造形とは対照的にビッグで重厚なりリアルな出来栄えです。
噴出し花火ですが使用後もしばらくホカセナイ・・・紙戦車の飾り物として飾ってしまいそうです。
噴出し花火としても火薬使用量4gとは思えない迫力で砲塔が回転し、周囲に火花をまき散らします。
戦車がまるで砲弾を発射しているような演出には頭が下がります。
噴出しアクション花火の新しいジャンルの誕生です。
ユニークな噴出し花火(タンク烟花)対アクション噴出し花火(タイガータンク)どちらに軍配を上げますか?
豆戦車(タンク烟花)燃焼時間約27秒(火約使用火薬量3g)のユニークな噴出し花火!
VS
タイガー戦車(タイガータンク)燃焼時間約22秒(火約使用火薬量4g)のアクション噴出し花火!
近日中に両戦車が激突する動画を公開します。
7月17日どちらに軍配が上がるのか・・・乞うご期待!
7月20日両戦車向かい合って対戦!
対戦なるかと思いきやタイガータンク参戦せず!
後日の再戦をご期待ください!
豆戦車VSタイガー戦車ついに激突!
7月20日両戦車向かい合って対戦!
対戦なるかと思いきやタイガータンク参戦せず!
実は、裏話ですが・・・
まず豆戦車に着火し、直ちにタイガータンクに着火する予定でした。
しかしながら、タイガー戦車への着火が間に合わなかったのが今回の結果となりました。
7月22日今回も同じ結果でしたが豆戦車の火花がタイガー戦車の導火線に自然着火・・・
その結果、対戦となりました。
豆戦車は着火後一瞬、砲塔から火花を発射・・・戦車下方四方から激しい噴煙を舞い上げ・・・砲塔火花が激しくなると同時に砲塔頭上からも火花を噴き出しました。
砲塔火花が激しくなるとタイガー戦車に自然着火となり対戦が始まりました。
私は数年前にブラッド・ピット主演の「フューリー」という映画を見ました。
シャーマン戦車とタイガー戦車の戦いを描いたものです。
映画の中で当時世界最強のドイツのタイガー戦車にアメリカのシャーマン戦車が挑む場面がありました。
タイガー戦車の唯一の弱点は、後方のエンジン部分であったようです。
多くのシャーマン戦車が大破しながらも、弱点を狙い、一台のタイガー戦車を大破させる場面でした。
今回、あえて映画の場面を意識してタイガー戦車を後ろ向きに配置しました。
豆戦車の砲塔が、タイガー戦車の弱点であるエンジンルームを狙っている映画と同じシナリオです。
しかしながら、タイガー戦車の砲塔は後ろに回転し、豆戦車を攻撃できる緊迫感ある場面にしました。
この状態から対戦が始まりました。
自然着火後、タイガー戦車の砲塔から火花が激しく噴出します。
しばらく砲塔が回転しなかったので心配しましたが強烈な勢いで回転・・・砲塔から噴煙をまき散らし、火花の砲弾を発射します。
豆戦車が燃え上がるのではないかと思われる火花の激しさです。
しかし、タイガー戦車の火花が終焉した後、煙の中から豆戦車の勇姿が現れます。
さらにしばらく砲塔頭上から噴煙と炎を立ち上げる健在ぶりでした。
豆戦車とタイガー戦車の激突は想像以上に迫力あるエンターテインメントでした。
大戦後の豆戦車とタイガー戦車のその後は・・・
豆戦車とタイガータンクは何処で制作されどのような経路で私の元までやって来たのか?
中国大陸から海を渡って・・・
両戦車が激突するまでにはどれだけの時を超えて来たことか。
そして約25秒間・・・
両戦車はまるで動力を備えた機械が内部に組み込まれているように噴煙を上げ、火花を噴出し、回転し、音を放つ。
そして約25秒間のパフォーマンス見せて役割を終える。
この潔さこそ、花火を見るものを魅了し、愛され続けている要因ではないでしょうか。
幸運にも紙戦車の造形がそれなりなので・・・
今はミニチュアの仲間たちの戸棚に静かに並んでいます。
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