吹き上げる鯨花火は、線香花火で有名な筒井時正玩具花火製造所によって作られました。
鯨が潮を吹いている姿を噴出し花火で表現しています。
徐々に花火の吹き出しが高くなり、噴煙による潮吹きと火花による潮吹を演出します。
こだわりの職人が手掛けたこの花火は、勢いよく上がる噴煙の中に柔らかくて素朴な昔の和火を再現しています。
この花火は夜にするものですが・・・
この製造所が作る完成度の高い紙鯨の造形美を見ていると鯨の形が見える状態で花火を楽しみたいと思いました。
今回は、夜も昼も鯨花火をすることにしましす。
筒井時正玩具花火製造所の歴史
子供向け玩具花火の製造を続けて約90年、当製造所の歴史は昭和4年に遡ります。
国内唯一の線香花火製造所であった製造所(福岡県八女市)が1999年に廃業し、日本の線香花火は消えてしまう運命でした。
しかし、3代目筒井良太が線香花火の製造技術継承を願い、その製造所で修行し、製造所の廃業と同時にすべてを引き継ぎました。
同県みやま市高田町(旧三池郡高田町)で伝統の光を守り続け、現在に至ります。
吹き上げる鯨花火 まずは普通に夜に吹き上げてみました!
筒井時正の吹き上げる鯨花火(薬量12g・燃焼時間37秒・噴出しの高2m)
噴煙が徐々に高くなるさまは潮吹きを思わせます。
昼間なのでチョット演出!氷の上にクジラが登場!昼間に吹き上げる鯨花火の現象は・・・
昼と夜では火花の色が違って見えます。
アクアマリンのブルーと青紫の色がとても美しく思えました。
吹き上げる鯨花火 白鯨童子出世伝説?
昼間に鯨花火をすると色んなことが頭の中を過り想像してしまいます。
まず、大昔に見た白鯨の映画を思い出しました。
花火師筒井さんも鯨花火を制作するにあたり映画を思い浮かべたのでしょうか・・・
映画では、白鯨と戦う船長が、鯨の背中にロープで巻き付いてしまう場面があります。
映画では、白鯨が恐ろしく描かれていましたが、筒井さんの白鯨は、優しい雰囲気に制作されています。
白鯨の表情も穏やかで鯨の背中に乗っている童子も楽しそうな表情をしています。
童子の反対側には、童子が白鯨の背中に乗れたことを祝って鯛が泳いでいます。
そして、白鯨は祝砲の如く高らかに潮吹きをする・・・花火に着火・・・めでたしめでたし。
日本では、白鯨の背中に乗ることができた童子は、立派な漁師になり、常に大漁を導くという白鯨伝説があったのかもしれません。
白鯨は日本の沿岸でも瀬戸内海などで昔から発見されてきたようです。
余談ですが、ウィキペディアに面白い事柄が載っていました。
コーヒーチェーン店「スターバックス」の名前は、白鯨の物語に登場するエイハブ船長を諌める冷静な一等航海士スターバックに由来するそうです。
スターバックの創業者は、七つの海を渡って世界に自店を展開する夢をこの名前に託したのかもしれません。
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